Season 1
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Season 1
● Episode 1 |
(ヴィンス)「時にはいい木曜日もあるし、月並みな木曜日もある。そして時には酷い木曜日もある。今回の木曜日は馬鹿げてた。バビロンでの木曜の夜はかつては70年代のようだったが、変わった。今は90年代の夜だ。ありがたい。僕は男たちの後を一晩中追っかけていた。本当に夢中になって」 (ダンス・ミュージックが鳴り響く) (ヴィンス)「暗くなってきて、明かりが灯りだした。僕はまだ誰も捕まえていない。フィルもだ。スチュアートは・・・スチュアートは捕まえた」 ヴィンスとフィルは帰ろうとしている。スチュアートは1人の男といちゃついている。 (スチュアート)「オイ、ヴィンス!ここで待ってろ。動くなよ」 スチュアートがヴィンスとフィルの元へ駆け寄ってきた。 (スチュアート)「どこに行くんだ?」 そう言ってスチュアートは去っていく。再び残されるヴィンスとフィル。 (フィル)「それで彼は車を持ってきて、君にキーを渡す。君は酒を飲まない。それから彼はさっさと立ち去る。いいシステムだ」 ヴィンスのことをじっと見つめている男が2人の後を追ってきていた。明らかにヴィンスに気がある。 (ヴィンス)「見てないよ」 (ヴィンス)「いつだって新しい男が現れる。よりよい男が隅で待っているんだ。そして彼は夜やって来た。ある晩に立ち去ることなく立っていた」 (音楽が鳴り響く) (ネイサン)「すみません・・・見てるだけなんですけど。えーと、つまり、どこが一番いい場所ですか?」 バーニーが去っていくと、女性が彼の後を慌てて追って行く。 (女性)「バーニー!そんなにばかな真似しないでよ。彼女の話は聞かないで。ただのTシャツでしょ!彼女は飲んでたの!バーニー!」 (スチュアート)「最初に男を捕まえたとき、俺は生徒だった。ダニエルズ先生。体育を教えてた。俺たちはおしゃべりをしてた。サッカーやいろんなことを。そして彼は自分の一物を取り出した。大きくて、毛深かった。よかったよ。それで俺は話し続けた。彼のオフィスにいたんだ。彼は専用のシャワーのようなブースに連れて行った。次に、彼は素っ裸になった。素晴らしかった。俺はまだ間抜けのようにしゃべり続けていた。彼はカーテンを引っ張ってシャワーを浴びていたが、半分だけ見えていた。さて、俺は12歳だった。俺は考えた。『これはこれは』それで・・・俺もシャワーを浴びた。服を着たまま。やっちまったよ。俺は死ぬのが恐かったに違いない。だが、俺は恐かったなんて忘れてしまった」 スチュアートとネイサンの目が合う。 (スチュアート)「楽しんでる?」 (ネイサン)「僕は15歳だったんだ。出かけて初めてやってのけた。すごく誇りに思ってるよ。本当に。初めてやられたよ。スチュアート・アラン・ジョーンズに。彼は僕を見下ろしていた。神のごとく」 (ネイサン)「いいよ」 スチュアートとネイサンの様子を見ていたヴィンスはジープの中で怒る。 (ヴィンス)「あの野郎!(つきまとう男に対して)オイ、1人にしてくれ。ジムに行ってくれ」 ヴィンスは車を走らせ、立ち去っていく。その後を例の男がついて行く。 ********** スチュアートの家にやって来た2人。しかし、ネイサンはこういったことに初体験のためかひたすら自分の話をし続ける。 (ネイサン)「いい台所だね。すごい。本当にすごい。僕は料理をしたことがないんだ。テイクアウトさ。いつもテイクアウトで済ませるんだ。ビザで。気にするなら、気をつけるよ。僕は何も食べられないんだ。こういったものしか。じんましんが起きるんだよ。のどが腫れるんだ。ピーナッツの袋は僕を殺すことだってできる・・・」 ヴィンスは自分の家に戻ってきた。後ろにはちゃっかり男がついて来ていた。 (男)「いい車だ」 ヴィンスは男と一緒に家へと入っていく。 ベッドの中。 (スチュアート)「それで、何をするのが好きなんだ?」 スチュアートの言っている意味がさっぱり理解できないネイサン。そこで電話が鳴る。 (スチュアート)「もしもし?はあ?嘘だろ。いつ?いつ起こったんだ?何で電話してくれなかったんだ?出掛けてたに決まってるだろ」 (ネイサンが喘ぐのを抑えている) (スチュアート)「なんてこった!しなきゃいけないのか?いや、こいつは引っ掛けてきた男だ。名前は?」 スチュアートが受話器をネイサンの口元に持って行く。 (ネイサン)「ハロー」 ヴィンスの家にて。 (男)「わお、何でも持ってるんだな。マンガだらけだ。父親がマンガに熱中しているんだ。何かポルノものはあるのかい?」 (電話が鳴る) (ヴィンス)「あの出た方が・・・」 迷ったあげく電話をとるヴィンス。 (ヴィンス)「もしもし?」 (電話が切れる) ヴィンスは申し訳なさそうに男の方をゆっくりと振り返る。 (ヴィンス)「友達からだ。彼の母親が入院していて、かなりヤバイみたいだ。行かなきゃならない」 ********** (スチュアート)「タクシーを呼んでやるよ」 病院についた一行。ネイサンもついてくる。 (タクシードライバー)「つけでいいかい?」 病室のドアを開けるとそこには生まれたての赤ん坊を抱いた女性が待っていた。 (スチュアート)「何てこった」 (赤ちゃんが泣いている) (ロミー)「生まれたわ。彼よ。(スチュアートに赤ん坊を手渡しながら)頭を支えて。気をつけて。今朝始まったの。今夜10時に彼は生まれた」 リサとヴィンスが病院の廊下で怪しげなことをしている。(←占い?) (友達)「イエス、イエス、イエス。時計を外して」 (スチュアート)「(携帯に向かって)彼女気に入るよ。ああ、悪いな。じゃ。---ケンの野郎だ。花を送るらしい。俺が受け取らないとな。ネイサン、花をいくつか持ってきてくれ。できるだけ早く」 スチュアートが電話を掛けようとする。 (ヴィンス)「携帯を使うなよ。スイッチを切れよな」 (リサ)「彼が言ったことなんてしなくてもいいわよ」 ネイサンは眠っている男の病室に入り、飾られている花をこっそり取ってくる。 屋上へ上がってきたスチュアートとヴィンス。 (ヴィンス)「おやおや、少し寒いな。見ろよ、僕の母さんの家がここから見える」 スチュアートが屋上の端へ進んでいく。 (ヴィンス)「よせよ。後ろに下がれよ。---何だか奇妙だ、そうだろう?つまり、彼は現実だ。彼を見ただけで、まるで・・・上手く表現できないけど。つまり、輝いてるんだ。でも何だか奇妙だ」 スチュアートの前にヴィンスが立ち、タイタニックのシーンを再現している。 (スチュアート)「世界の王だ!」 (ヴィンス)「おめでとう」 ********** 病院の廊下を歩く2人。 (ヴィンス)「スチュアート」 スチュアートがドラッグをヴィンスに差し出す。ヴィンスは呆れ顔。 (スチュアート)「いいさ、俺がもらう」 待合室へやって来る。 (スチュアート)「よし、ネイサン。行くぞ」 車の中。ヴィンスが運転し、スチュアートとネイサンが後部座席へ座っている。後ろでは2人がいちゃいちゃと言葉を交わしている。それに不満げなヴィンス。スチュワートはかなり意識が朦朧としている。 (ヴィンス)「スチュアート、何を飲んだんだ?Eじゃないな。5分前に飲んだばっかりだ。何だ?」 ヴィンスは対向車のビーっという音でいきなりハンドルを切る。 (スチュアート)「くそったれ!何してやがる!」 スチュワートの家。スチュワートとネイサンはセックスを楽しんでいる。 ヴィンスの家。ヴィンスはイライラ気味。ドクター・フーのビデオを見始める。 ********** 朝。ヴィンスの家。車のアラームが聞こえる。ヴィンスは窓に駆け寄り、スチュアートの車の様子を窺う。 「オイ!クソがきどもが」 急いで下に降りていく。 (子供)「変わり者!」 逃げていく子供たち。ヴィンスは残った車の様子を見てため息をつく。 スチュアートがベッドから起き上がる。 (スチュアート)「くそったれ。どうなってやがる?」 昨晩のことを覚えていないスチュアートにネイサンが説明する。それを聞いて後悔するスチュアート。 (スチュアート)「神よ、どういうことだ」 (スチュアート)「車はどうなってる?」 スチュアートは謎の物体を見て嘆く。説明するネイサンに早くシャワーを浴びろと怒鳴る。 (スチュアート)「俺は何というバカだ。俺は何というバカなんだ」 スチュアートは電話の留守電を聞く。 (ロミー)「驚かないで、ロミーよ。今病院にいるの。陣痛が始まって・・・」 スチュアートはシャワーを浴びているネイサンの元へ行き、キスを交わす。 (車の音が鳴る) (スチュアート)「あいつが来た」 下に降りていく2人。自分の車の様子を見て笑う。 (スチュアート)「は、素晴らしい。すごいぞ、ヴィンス」 ********** ネイサンの学校。ベルが鳴る。 (ヴィンス)「着いたぞ」 スチュアートたちの車が学校の敷地内へ乗り込んでいく。避ける生徒たち。車には大きな「Queers(ホモ)」の文字が。 (男子生徒)「お前のママか?」 ネイサンは車から降り、スチュアートに話し掛ける。 (ネイサン)「また会える?」 |
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