Channel 4の優遇で今週スクリーンに電撃を与えたQueer As Folk は、おそらく、イギリスのＴＶ史上最も論争の的になっている、露骨な同性愛者のシリーズだ。

ACTOR CRAIG KELLY

　愛すべき、運に恵まれないヴィンスを演じている俳優クレイグ・ケリーはゲイではない。それが私を嬉しくさせる皮肉的な性質だ、なぜなら、例え彼が非常に魅力的だとしても、私の疑問であるストレートの俳優がゲイの役を演じる限界を壊してくれたからだ。

　彼のエージェントがゲイのスーパーマーケットの副店長の役を彼に迫ったとき、彼には感情的な対立があったのか？

「全然なかった。脚本は明るくて、新鮮で、おもしろかったし、僕は彼をゲイの男とみなす前に、ヴィンスをキャラクターとして見たんだ。絶対にそれが僕を興奮させたわけじゃないよ」

　どうやって彼は狂乱したマンチェスターの同性愛者の役に入ったのか？

「そうだな、僕たちが本当に知る必要があった全ては脚本だった。ゲイの町でぶらついたり、クラブをチェックしたり、地元の人たちを観察したりして、リハーサルの最初の１週間を費やしたけど、その後は、脚本を信頼するしかなかった。チャーリーとエイダン、それに僕は本当に仲が良かった、一種のゼリーみたいに、とても自然だったんだ」

　実際とても自然に、もろに汗付きの尻が出ているシーンがいくつかあったり、あえいでいるシーンなどがあった。それは恥ずかしかったか？

「全然奇妙じゃなかったよ。頼むよ、９０年代後半なんだ、俳優としてできる限り、最善を尽くそうとしたんだ。僕はゲイのシーンを演じることに何の問題もなかったし、本当に上品に仕上がったんだよ」

　彼はお尻の形をしたティーカップの嵐について気にしなかった。

「ああ、プリーズ、全然気にしてないよ」

　ヴィンスは、どのゲイの少年も素晴らしいボーイフレンドをつくるだろうと思っている男だが、実は、誰とも付き合ったことがないようだ。私はヴィンスがちょっとしたドアマット（利用されても黙っている人）であると彼に言った。

「全然違うよ」

と彼は答えた。

「彼は被害者でもないし、ドアマットでもないよ。そんな風に彼を扱うのはスチュアートただ１人だ。それに、それはヴィンスがスチュアートを愛しているからで、彼が上手くやらせていることなんだ。彼は平凡かもしれない、でもヴィンスは全編を通して変わらない影響を及ぼしていると分かるよ」

　もしあなたがクレイグに覚えがあるなら、タイタニックでの若き無線通信士（氷山について警戒する人たちの１人）として彼を覚えているということかもしれない。

「確か２週間、メキシコでの撮影だったと思う、それで、僕は結局３ヶ月間とどまることになったんだ。全くとんだお笑いさ」

　何で彼の共演者のハリウッドのゴールデンボーイのレオと口論したのか？

「あの野郎はまだ僕に３０ドル借りてるんだ」

と、彼が笑う。

「僕がポーカーで彼に勝って、彼は金を取り戻したがったけど、僕たちにはそれに手を回す余裕が全くなかったんだよ」

　彼が俳優の階段を上がるにつれ、彼はそう遠くない未来にチャンスを得ることになるだろう。